再生医療によって筋ジスを治療する研究に関するニュースです。
以下、産經新聞・MSN産経ニュースより引用です。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140815/bdy14081511550002-n1.htm
※時間が経つとリンクが切れてしまうので、記事部分だけコピーさせていただきました。
全文はリンク先をお読み下さい。
【筋肉再生関与の遺伝物質 京大発見、筋ジス治療に道】
京都大再生医科学研究所の瀬原淳子教授(発生生物学)らのグループは、筋肉の再生にマイクロRNAと呼ばれる遺伝物質の一種が大きく関わっていることをマウスの実験で明らかにした。
筋肉が徐々に衰える難病「筋ジストロフィー」を人工多能性幹細胞(iPS細胞)で治療する再生医療に活用できる可能性があるという。研究成果は、英科学誌ネイチャーコミュニケーションズのオンライン版に14日掲載された。
瀬原教授らは、筋肉細胞のもとになる「骨格筋幹細胞」を観察。細胞内で「miR−195」や「miR−497」と呼ばれるマイクロRNAが働くと、細胞が筋肉細胞になる能力を維持できることを発見した。通常の骨格筋幹細胞は試験管内で培養すると筋肉細胞になる能力を失うが、このマイクロRNAを加えてから筋ジストロフィーのマウスに移植すると、筋肉の再生が確認できたという。
マイクロRNAは、細胞内の遺伝物質であるリボ核酸(RNA)の小さな断片で、遺伝子の働きを調節することで、さまざまな生命現象に影響を与えると考えられている。
瀬原教授は「さらに詳しく筋肉再生のメカニズムを解明し、ヒトでも同じ仕組みがあるかどうか調べたい」と話している。